生かせいのち

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「歩く」四威儀その一

弘法大師さまと「同行二人」の四国八十八ヶ所一人遍路歩きは、全行程1200kmの厳しい旅である。
中でも、「遍路ころがし」と言われる十二番焼山寺に向かう12.5kmの山道は、登れど登れど階段が続く難所です。

疲れて何度も休み、道半ばで登ることも戻ることも出来ず、疲労
困憊の末に思わず「お大師さま何とかして下さい」と叫んでしまう
方も多いようです。
登りの長い道、マメとの戦い、悪天候の中の歩行、背負う荷物の重さ、トイレの心配、迷い道、孤独と我慢と苦痛の連続である。
それでも、多くの人々がお四国へ向かい、多くの困難を克服して、得難い感想を抱くのも、お大師さまが金剛杖となり、ご一緒に歩いて下さっているお陰であります。世間では、満足、安心、安全、便利、快適を求めて止みませんが、一向に解決出来ない事ばかりです。目の前の享楽を求めるあまり、他者に与えるべき感謝や、思いやりを置き去りにして居ませんか。
「相互供養・相互礼拝」

2010年05月14日(金)|カテゴリー:伝道はがき通信